筑紫さんが亡くなられました。
ジャーナリストの端くれの私にとって、
尊敬するモデルでした。
新聞記者、雑誌編集者という経歴は、
同じ経歴
(もちろんその資質、経験の深さにおいては比べるべくもありません)
を歩んできた者にとって、お手本でした。
まもなく職業的ジャーナリストの世界から足を洗う者にとって、
このタイミングで筑紫さんが亡くなられたことに、
何か意味があるように、自分勝手ながら感じます。
今、手元に筑紫さんの著書
『ニュースキャスター』(集英社文庫)があります。
改めてナナメ読みして、筑紫さんのこだわり、
現場、そして人と向かい合うことであることが浮かび上がってきます。
現場に赴き、人と向かい合う筑紫さんから教えられたのは、
ジャーナリストのホスピタリティーです。
やさしさと厳しさを兼ね備えたホスピタリティーを
もっていらっしゃったと思うのです。
それは私が普段、取材し、執筆し、編集する中で、
心がけていることでもあります。
筑紫さんは決して滑舌のいい方ではありません。
「多事争論」では、ご本人も省みられておられるように、
「着地失敗」もありました。
けれども、原稿を書かず、自分のことばでいつも「論」を
発するという「ライブならではの投球」で、
視聴者の、いや私の心に届きました。
今年6月の李仁夏牧師に続き、尊敬とあこがれの目で見ていた方が
亡くなりました。
そこに喪失感はありますが、一方で先人たちの生き様を継ぐという
使命が与えられているように僭越ながら思うのです。
筑紫さんが重大なニュースを伝えるときに心がけたこと。
1.あわてたり、上ずらないこと
2.とりつくろうとしたり、ミスをおそれたりしないこと
3.俯瞰、メリハリ、総括を忘れないこと
4.目に映りしものの背後を見ること
5.入ってくるものを鵜呑みにしないこと
(前掲書より)
ニャースキャスターの道に行くことはありえませんが、
これからのライフワークの中で、心がけたいことです。
筑紫さんに敬意を表しつつ
「今日はこんなところです」
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